ダチュラな私。
初めて会ったときと全く変わらない、有り得ないくらい綺麗な顔。
性格が悪いのになぜこんなに綺麗な顔をしているのか神様に尋ねたくなった。
「……なに?」
実際に居るのか居ないのかもわからない神様への文句を頭の中で思い浮かべながら。
冷静にその漆黒の瞳と視線を合わせる。
その問い掛けと視線は普段の私と比べると、かなり無愛想なものだけれど。
この男だってかなり無愛想なのだからお互い様だろう。
男は私の無愛想さなんて気にもとめていないようで、何か言いたげにしながら首を傾げていた。
「お前、モテるらしいな」
なかなか進まない会話にいらついた私が、再度、同じ言葉を投げ掛けようとしたとき。
何の前触れもなく、そんな予想だにしていなかった言葉を告げられた。