ダチュラな私。
引っ張られた体がどこかに投げ捨てられる。
強い衝撃を体中に受けたからか、呼吸が苦しくなった。
呼吸を整えながらいつの間にか閉じていた瞼をゆっくりと開けると、そこに映ったものは白い天井。
背中から伝わってくる柔らかい感触に、ソファの上に投げ捨てられたのだとぼんやりと理解した。
でも、なぜ自分がこんな状態になっているのかは理解出来なくて、とりあえず起き上がろうと体に力をいれたとき。
何かが私の上に覆いかぶさってくる。
その何かがあの男だとわかったのは、私の眼前にあの綺麗な顔が映ったときだった。
起こしかけた上半身はまたソファに沈められて、きちんと閉じていたはずの足を開かされている。
開かされた足の間には、なぜだかあの男の体があって。
それがどういう意味をもつものなのか、予想外の事態の連続でショートした私の頭では考えることが出来なかった。