ダチュラな私。
それを無理矢理閉じ込めようとすればするほど、世界は白に染まっていき、呼吸もなんだか苦しくなってきた。
ここで倒れるわけにはいかない。
けれど記憶のトビラを完全に開けてしまったら、私はまた、昔の私に戻ってしまう。
なんとか意識を留めながら記憶を閉じ込めようとする私のことなんてお構いなしに、白の世界は容赦なく深くなっていく。
深くなればなるほど、鮮明にアイツのことを思い出してしまって。
それでも。
なんとか意識を保っていた私の肩に。
突然、誰かの手が触れた。
もう、限界だった。
深く染まっていた白の世界に、パッと目が眩むほどの光が差し込んだあと。
世界が反転したように黒に染まった。