ダチュラな私。
だけど。
確かに私は見知らぬ男達がこの部屋にいることは認めたけれど。
「ああ。あいつら本当に仲良いよね。
それより花ちゃんて彼氏いないんだよね?」
私の隣に座ることまでは認めていない。
この男は聖羅がステージに立つと見計らっていたかのように私の隣に座って、さっきから色々な質問を投げ付けてくる。
もちろんその行動や質問の意図がわからないほど、私は馬鹿になった覚えはない。
でも私にとってはその感情も、投げ付けられる質問も、向けられる視線も。
全てが不快なだけだった。
「うん。いないよ」
それでも私は不快な気持ちを隠して笑顔を作り、男に返事をする。
そんな自分に、私は呆れながらも安心していた。