ダチュラな私。
本当はここまで話すつもりはなかった。
だけどこの男にはごまかすことは出来ないし、もしごまかそうとしても、さっきみたいに話すなと言われるのがおちだろう。
それに、ここまで話したのならもう全てをぶちまけてもいいような気がしていた。
元々嫌われているのだから、全てを話してこの男にどう思われようと私はどうでもいい。
それならば、全てを語ろう。
ある意味、嫌われていると知っていることは楽なことなんだな。
「アイツが警察に連れて行かれた後、私がストーキングされていたことは近所の人達はもちろん、学校中にも知れ渡った。
皆、同情してくれたよ。最初はね」
そんなポジティブなのかネガティブなのか微妙なことを考えながら、私は最後の言葉を強調した。
「最初は?」
強調した部分に素直に反応した男の眉間には、ギュッとシワが寄った。