【実話】アタシの値段~a period~
「そうかぁ、よし、じゃあ新たな門出を祝って、部屋借りてやるよ。」
『うん、助かる…』
「しっかし、お前に好きな男ねぇ~。つまんねぇ女に成り下がりやがって。」
『なにそれ。』
「いや冗談だよ、怒んなよ。」
笑いながら茶化す浩介は
とても嬉しそうで
本当は
ずっと心配してくれていたことに
アタシは今更気付いた。
浩介……
ずっと不思議だと思ってた。
変わった男なんだと思ってた。
真夜中のファミレスに
一人で現れる理由は
きっと、そこにあったんだね。