【実話】アタシの値段~a period~
飯でも食いに行かないか?
そんな誘いの電話だった。
『どこに?』
なんて、またアタシは素っ気なく。
ほんとは
どこだっていいのに。
「んー‥どこがいい?」
『‥‥ム‥イス』
これくらい‥
『隆志のオムライス‥』
これくらいなら‥
『食べたいな。』
許される‥?
「遠慮すんなよ?」
『‥外食は好きじゃないから』
「そう?じゃあ、とりあえず迎えに行こうか?」
『いい、自分で行けるから。』