【実話】アタシの値段~a period~



俺は同僚に
これ以上何も悟られないように


顔色を変えずメールを見た。



〓おはよう。〓



相変わらず、絵文字も何もない文章だ。


今時の女の子ってのは


絵文字てんこ盛りってイメージがあったけど。



まぁ、ユキらしいと言えば


ユキらしい。




〓もう10時だぞ(^_^;)〓



と、まるで
どちらが女か分からないなメールを返し


パチンと携帯を閉じると


「はっは~ん。」


と、先程より
更にニヤけ面になった同僚が


「女だな。」


と。




なぜ分かったんだ?



疑問に思いながら

ハッと気付く。


平常心を装っていたはずの俺の顔は


立派にニヤけていた。




この同僚ほどではないにしても。



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