【実話】アタシの値段~a period~
「じゃあお前」
「あ?」
うんざりしながら振り替えると
いつになく神妙な様子で
「もうマヤちゃんのことは…」
俺がここ一年
どうしようもなく荒んで居た事を
こいつだけは知って居る。
知っているから
休みの前日には
毎週 飲みの誘いの電話が鳴る。
しかも
取って付けたような理由を
無理やり付け足して。
だから俺は
こいつに頭が上がらない。
本当に上がらないわけではなく
心底では、上がらないと言う意味ではあるが。