【実話】アタシの値段~a period~
今日は考えごとをし過ぎたせいか、
片付け切れなかった仕事を全て片付けた時には
もう夜の8時を過ぎていた。
急いでタクシーに乗り込むと
自宅へと帰る。
今日は、予定がない
と言ったユキを
夕飯に誘ったのは俺なのに
もう約束の時間を
一時間も過ぎている。
エレベーターの扉が開くと
部屋のドアに寄り掛かり
抱えた膝に
顎を乗せながら
さぞ、つまらなそうに
携帯の画面を見つめるユキが居た。