【実話】アタシの値段~a period~
あの時は
あぁ言ったけど
浩介に世話になったことを思うと
100回や200回くらい
泊めたってお釣はくる。
機嫌が直った後に
そう思った。
「あ~喉渇いた。」
すっかり酔いが覚めた様子の浩介が
そう言いながら冷蔵庫を開けて
すぐに閉める。
「お前さぁ…空っぽじゃん。つか電源も入ってないじゃん。」
とぼとぼと戻って来た浩介に
『だって自炊しないし。』
そう答えて
アタシは朝のニュース番組を見ていた。