【実話】アタシの値段~a period~
「だからってねぇ、噂のタカシ君が来たら飲み物一つ出せねぇぞ?」
ニヤけながら
からかわれて
『隆志がここに来ることは有り得ないからいいの!』
ふんっ、とまたテレビに目を向ける。
「まだ言ってねぇの?さっさと言って楽になれ。」
刑事ドラマの取り調べのシーンで
よく聞く様な台詞に
噴出してしまったアタシは
『そうだね、明日言ってみようかな。』
と、いつになく素直な言葉を返した。