【実話】アタシの値段~a period~
『え!?浩介マヤ知ってるの!?』
驚きの余り、つい大きな声を出したアタシに
「いや、直接知り合いじゃないけど、何度か見掛けたことはあったな。
ほら、このコすげぇ綺麗なコだったから有名だったんだよ。」
あぁ、そう言えば
地元のどのクラブでも、マヤを知らない人は居なかった…。
「そっか…お前の親友か…。」
愁いを帯びた浩介の声に泣きそうになったアタシは
それを誤魔化すために
『そう、自慢の親友なの。』
と笑ってお風呂場に入った。