【実話】アタシの値段~a period~
散々
お金のために
宿のために
男と寝て来たアタシが何を言っても
隆志には…
ううん。
誰にもきっと
信じてもらえない……。
アタシは
足下が沈んで、地に埋まって行くような
感覚を覚えた。
「いや、あのさタカシ君…だっけ?これは俺のせいなんだよ。
とりあえず落ち着いて話し…」
「アンタと話す事はない。」
間に入ろうとする浩介の言葉を
一刀両断に遮ったタカシは
今にも浩介に掴みかかりそうにさえ見えた。