【実話】アタシの値段~a period~
『あ、人のプリクラ勝手に見ないでよ。』
その日も、コンビニ弁当を買って来てくれた浩介。
アタシはその日、弁当を半分ほど食べた。
珈琲を入れて戻ると、
浩介はマヤとのプリクラを手に取って眺めていた。
「いやぁ、お前、見事にギャルってるな~と思って。」
うぷぷっ、と
わざとらしく口元に手を当てて笑われ
『浩介の若い頃は、ギャルなんて居なかったんでしょ?』
同じように、うぷぷっと
嫌味を返しておいた。
うるせぇよ、と目を細めた浩介が悔しがって
アタシは更に笑った。
「なぁ、マヤちゃん?だっけ、このコ。」
『うん……。』
「綺麗なコだよな。」
『でしょ?その辺の芸能人よりよっぽど可愛いよね。』