【実話】アタシの値段~a period~



ちょうどいい。


コイツとは、一度
話しをしなければ、と思っていたのだから。



「悪いけど、隆志くんの番号


ユキの携帯から抜かせてもらったよ。」




そんなことは、どうだってよかった。



俺が知りたいのは
ただ一つ………





「なぁ、ユキは……どうしてる?」


未練がましい男だと思われようが構わない。


真実なのだから
コイツに隠してもしょうがない。




「ユキは……


……なぁ、隆志くん今どこ?」






なんだ?


ユキがどうしたんだ……?




「今は桜通りだ。なぁ、ユキに何かあったのか?」



なんだ?


何なんだ?





「すげぇーな。俺も今桜通りのバーに居るんだ。


ちょっと、一緒に飲もうか。」




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