【実話】アタシの値段~a period~
「死んだみたいに…?」
「あぁ、笑わねぇは、信じねぇはで…
自分のことも一切話さなかったし
感情自体、死んでたんだな、たぶん。」
俺と出会った頃のユキも、確かそうだった。
「だから手ぇなんて出せなかったよ。
俺がどんなに好きだったとしても
ユキの感情が生き返ってない状況で手なんか出したら
結局、他の男と同じだと思われるだろうからね。
そんな感じで半年ほど過ぎた頃だったよ。
俺は気付いたんだ。」
「気付いた…?」