【実話】アタシの値段~a period~
「キレイ‥」
ぼんやりと霞む視界の中
真っ白な部屋の真っ白なブラインドからもれる光の中で
無数のキラキラがラメを散りばめたように輝いている。
いつかテレビで見た
ダイヤモンドダストのキラキラに良く似ていた。
キレイ‥
そっと呟いた言葉。
何かをキレイだと思ったのは何年振りだろう。
よかった‥
真っ直ぐ天国に来れた‥
あぁ‥
死んでよかった‥
私は安堵の表情を浮かべ再び目を閉じた。