【実話】アタシの値段~a period~
 ̄ ̄ ̄ ̄
「おい隆志!あれ見ろよ!」
『あ~?』
夜の街中。
街の木々達は葉を失い
もうやがて来る
冬に向けて
迷惑そうに
イルミネーションで彩られ始めていた。
また何の代わり映えもなく
季節が移ろう。
退屈な毎日だった。
同僚の指差す方向に視線を移すと
茶色い長い髪と
ミニスカートから伸びる
細く長い脚が目に飛び込んできた。
…なんと言うか、
あの脚は、好みだ。
「見た?顔!?」
同僚は
ずいっと顔を近づけて
さらに目を輝かせる
『いや、顔は見えなかった。何?芸能人とか?』
とゆうか、
脚しか見ていなかっただけなのだが。
「違うけど
すっげぇ可愛かった!」