【実話】アタシの値段~a period~





そのことに気づいたのは


次の日の夜だった。




あの朝、目が覚めた時 


隣で眠っていたはずの

ユキが居なかった。




その日の夜になっても

その次の日の朝になっても



連絡がとれずにいた。








イヤな予感はしたんだ。




仕事から帰り


何気なく開いたポストに、


ユキに渡してあったはずの


部屋の合い鍵が


ぽつりと、置き去られていたから。






なんとなく、

そんな気はしたんだ。



走って走って


たどり着いた君の部屋に


君はもう、



居なかったんだ─‥。














< 452 / 480 >

この作品をシェア

pagetop