【実話】アタシの値段~a period~
ごめんね、隆志。
あの甘い夜は
アタシの最後の悪あがき。
幸せなほど
胸は痛くなるばかりで
あなたの愛の言葉ほど
残酷なものはなくて。
だから、アタシ
これで
あなたを憎めると思ったの。
″愛してる″
その言葉だけで充分だった。
死にたくなるほど
残酷な
その一言で
アタシ、あなたの前から
消える覚悟ができたの。
唯一無二の
愛する人。
悪魔のような嘘で
アタシを痛めつける
愛しい人。
バイバイ
隆志
愛してた──‥‥。