【実話】アタシの値段~a period~







───────



「ユキと話しがしたい。」




「悪いけど、あきらめろ。」




「頼む‥、せめて電話でいい。」




「気持ちはわかるけど、今はやめてくれ。」




平行線だった。


浩介は、俺とユキを

テコでも会わせる気はないらしい。




「アンタ、ユキと一緒に住んでるのか?」



「なんか問題でもー?」



あるだろ、問題。



「なんもしてねぇだろうな!」



「どうだろうね。」




「‥なんかしたら殺すから。」




「物騒な男だな。」




物騒だって、なんだっていい。



「本気だ。」



「なに開き直ってんだよクソガキ。」




「なんとでも言え。」




「今こっちの事務所ゴタついてて
お前に構ってるヒマねぇーの。」








プツッ‥ツーッツーッ




‥‥‥‥。






浩介に電話で写真の事を伝えたら


結果、子供じみた言い合いになった。






‥‥ん?




こっちの事務所?




確かに浩介はそう言った。






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