【実話】アタシの値段~a period~
部屋に着いてから2時間ほど経っただろうか。
その間ずっと、彼女は冷めた目で、冷めた声で、
淡々と、俺が投げ掛ける言葉にだけ、それなりの言葉を返し
ここに居た。
その温度のない瞳は
時々、ぼんやりと一点を見つめ、
その度に俺は思った。
あぁ、俺と同じ目をしているな…と。
もう寝る、
と言ったユキの言葉に時計を見ると
時計の針は12時を指していた。
『あ…18歳…』
一瞬だけ、時計を見上げたユキが小さく呟く。