【実話】アタシの値段~a period~
アタシは一つ舌打ちをして
片目を閉じたまま
もう片方の目を開けた。
『ん…?だれ?朝…?』
「何言ってんだよ、俺の部屋なんだから俺しか居ないだろ!」
あぁ、隆志の部屋で寝ちゃったんだっけ…。
「って、なんでそんな格好で寝てんの!?」
はい?嫌味ですか?
あんたとセックスするために脱いだんですけど。
ま、あなた消えましたけどね。
寝起きの機嫌の悪さに加えて
昨日の惨めな記憶が
更にアタシをイラつかせた。
あー、まじくたばれコイツ。
「とりあえず、服着ろよ」
そう言って差し出されたスウェットの上着。
『はいはい、帰ればいいんでしょ。』
眠くて目がまともに開かない…