【実話】アタシの値段~a period~



「どうしたって、買ったんだよ。」




…ううん、違う。



違うよ、隆志。



そんな事、聞いたんじゃない。




よく考えれば


こんな時間に開いてるケーキ屋なんて


あるはずがなかったんだ。




隆志がアタシにくれた生まれて初めてのバースデーケーキは




ばらばらな

たくさんの苺のショートケーキを並べて


丸いホールになっていた。




コンビニのケーキ

カフェのケーキ

スーパーで売られているものもあった。




アタシが眠っていた2時間…


隆志は
何件のお店を回ったんだろう……






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