天使
早く学校が終わってほしかった。

早く

あの喫茶店に行きたかった。

僕にとっては

伊東真奈美さん以外のことは

どうでもよかった。

そして

この学校というのに

とても腹が立っていた。

こんなつまらないところにいるなら

いっそ

こんな所は

止めてやりたかった。

勉強というものに

とても腹が立った。

それは

勉強ができないからということではない。

むしろ

僕は勉強はかなりできる子だった。
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