天使
喫茶店のドアを開けた

僕の目の前に映ったのは

マスターだけだった。

伊東真奈美さんはいない・・・。

そりゃあそうだよね。

「いらっしゃい、いつものでいいですね。」

「はい。」

僕はいつもの席に座った。

そうだ・・・これが普通なんだ。

そんな簡単に伊東真奈美さんに会えるはずが無い。

どうせもう来ないんだろうなぁ・・・。


そんなことを思っていた。

だけど

それは

それは・・・。



喫茶店のドアが開いた。

僕はドアのところを見た。






































伊東真奈美さんだった。
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