天使

伊東真奈美さんは僕の席のとなりに座った。

「この前飲んだコーヒーお願いします」

「かしこまりました」


今、僕の目の前には

あの大女優

多分

神様よりもすごい

伊東真奈美さんが隣にいる。


僕は自分のコーヒーを飲みながら

直視する事はできなかったけど

伊東真奈美さんを見た。


やっぱり美しい。

長い髪

小さな顔

綺麗な耳

吸い込まれそうな唇

綺麗な曲線を描いている体

スレンディッシュな足

なにもかもが美しかった。



僕が伊東真奈美さんを脳裏に焼き付けている間に

伊東真奈美さんが話し掛けてきた。

僕は心臓の鼓動が

外に聞こえそうなほど

激しく動いた。