天使
「この喫茶店にはよく来るの?」

「はい。」

「そうなんだぁ・・・ここのコーヒー凄く美味しいよね」

「はい。とっても美味しいです」

「そうだよね。私もそう思うんだ。今まで飲んだコーヒーの中で

 ここのコーヒーが1番美味しいと思うの。

 なんだか嫌な事を忘れれる気がして」

「僕もそう思います」

「君もなんだ。なんだか気が合うねぇ。ここの近くに住んでるの?」

「まぁ、結構近いです」

「そうなんだぁ・・・今は・・・高校生かな?」

「はい。」

「ここの近くの高校?」

「はい、そうです」

「そうなんだぁ・・・懐かしいなぁ」


伊東真奈美さんと会話が成立した。

嬉しくて

嬉しくて

涙が出そうになった。
< 30 / 66 >

この作品をシェア

pagetop