風のようなキミ

確かに、もう唯を見てるのは嫌だ。彼女じゃない、その理由で口出しはできないから我慢していた。

けど正直限界だ。


「大丈夫よ。」


何が?と思い、杏を見つめると

「私が美月のこと、もっと可愛くしてあげるから。」


「ふーん…って、え?は?」



「そのままの意味よ。もうっ黙ってて。」

と早速化粧品を取りだしてくる杏。


「これで可愛くなって、唯に告白しなさいよ。まあ、あんた元々かわいいから、男子に人気あるじゃん?唯くんもきっとメロメロよ。」

私がメイクしたら、もっとね。と続けた杏。

「別に人気ないし…。」
といじける私。

「あら。この前だって、橋本くんに告られてたじゃない。サッカー部で人気あるのよ?唯くんの次くらいに。」
< 13 / 22 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop