風のようなキミ

耳まで真っ赤にしたちょっと困った顔の君がいた。



「―――…ふっあははは」
思わず笑ってしまった。


「ーもうっ。だって〜いきなりみっちゃんがかわいいこと言うからじゃんか。」
と反撃してきた。



だめだ。

｢かっかわ…別にかわいいことなんて言ってないけど？！アイスが、楽しみだったのよっ。｣

意地を張っていうが、たぶん顔を真っ赤に染めているだろう私の言葉は、ただの言い訳にしか聞こえないだろう。



｢ふーん。まっそうゆうことにしとくよ。｣

ふふっ。
その企んだような笑みがその証拠だ。



さっきまで顔を赤くしていたというのに、嘘だったかのような今の感じは。

なんか私よりも優位に立たれたみたいでむかつく。