君が君を好きになって。2
「こんな事で絶交したら、もう碧大変だよ」
「何が」
沸点は高めで、保温性に優れているのが碧だった。
「知らないからね、もう」
「あ、…っそ」
頬を拭う碧の胸を強く押して、白羽は教室から出ていった。
パシン。
そんな音を立てて閉まったドア。
「───…」
喧嘩、なんて久しぶりすぎて。
お互いに大人になっていて、我慢してたもの。
色々あったのかも知れない。
「痛い…」
碧は黒板消しを指で弾いた。