君が君を好きになって。2
「え?綿貫休みなの?」
結局昼休みになってしまった。
「うん」
しかも言ったのは莉桜だ。
「ありありー、何故に芹沢は話さなかったのかなー?」
「…煩いな」
「まーま、別に私、皆とご飯食べに来てるんだし…」
「菜束ちゃんいい子!!」
「あ、ありがとう…」
莉桜は満足げに頷いて食事に戻った。
白羽は小さく息をつく。
・・・・
菜束がああいう性格の人間でよかった、と。
「で、さ。合唱コン。菜束ちゃん何歌うの?」
「自由曲、手紙に決まったよ」
「あー!私ね、春だよ春!渋ーい」
「だね…」