君が君を好きになって。2
「やっば、相当減ってんですけど!菜束ちゃん下手ー!タイミングタイミング!」
「中々莉桜ちゃんも下手だけど…」
「そこ!集中して下さーい」
初めて寄り道をして、ゲームセンターでコインゲームをした。
疲れたけれど、菜束は楽しかった。
「で。綿貫に連絡とかした?」
「え?何の?」
「お見舞いの!」
「はっ」
というかそんなもの送って迷惑ではないのだろうか。
「迷惑じゃ…」
「ないない。あの人熱出すと途端に甘えんぼさんだからね。いつもそうだけど」
どっち。
「そっ…か。でも私綿貫のメルアド知らな…」
「うっそ!教えるから!…ん?でも電話したら?」
「え…」
「見ーてるから」
「…うん」