君が君を好きになって。2
「全く…何をそんなに無理したんだ」
まだ160cm無い碧だが、担がれそうになったのを抵抗して自室に戻る。
ピピ。
「熱は──…39.4?」
苦しくて、何も言えなかった。
「直ぐ薬は効くだろうから…寝なさい」
分かる。
相手が、どう対応したらいいのか迷っているのを。
また息が上がる。
「──…うん…」
パタン。
安心した。
目を閉じる。
嫌な夢を、
見そうだと思った。
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