君が君を好きになって。2

ピピ。

「…37.7…」

少し楽になった。

「今日の欠席連絡…」

してない。

階段を走り降りる。

「!」

ピアノの音がした。


音の方向に歩いて行くと、それが聞いたことのない曲だと気付く。

「あぁ…また作ったんだ」


其処で足を止める。

欠席連絡は、されているんだろう。
仮にも、父親なのだからきっと。



音を立てないようにそっと、部屋のベッドに戻った。






放課後。

♪〜♪


「、電話」

携帯だ。
白羽は鞄から携帯を取り出して、画面を確認する。

綿貫 翠


「え」





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