君が君を好きになって。2
昼休み、
第二音楽室には、碧も菜束も、
来なかった。
「何?綿貫来たんじゃないの?」
「来てた…し…さっきも授業居たよ」
「何でー?菜束は」
「さぁ…」
「ちょっと出てくる!」
「あ、片桐」
とことん、世話の焼ける二人だ。
と、白羽も音楽室を出た。
「菜束ちゃん!」
「莉桜ちゃ…」
「何がどーしたの!千幸でしょ?」
図星を浴びせられる。
「…でも」
「でもじゃないよ!何言われたの!何されたの!」