君が君を好きになって。2

「ほら、出来ないんでしょ?だったら良いじゃん。私のこと言えないね」

「…でも」

「本当ムカつく。あんたなんかに友達が出来る理由が判んない」



「千幸」






千幸の顔が固まる。

「碧?」

「綿貫…」

何で、

来たの。






「別に」

千幸が碧に向かって歩き出す。

すれ違いざま、



「碧のせいで小玲さん困ってるよ」


笑いを含んだ声で言う。

「…そう」







信じて、無いと思う。









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