君が君を好きになって。2




先生に一言ことわって、菜束は保健室へ向かった。



するとそこには、



『出張中』



の文字。

「あ、ラッキー…」




菜束は保健室には来たことがない。



コンコン。

控え目にノックをすると、確実に向こうの空気が動く。






「え、誰か居る?」

嫌だな。





するとドアが開いた。

ガラッ。

「え」

「あ」










…碧だった。







< 9 / 59 >

この作品をシェア

pagetop