夜の女に恋をした
第二章 クビ
「はぁぁぁぁ・・・・」


車の中で俺はため息しか出ない。

昨日、悠嘉にフラれた。

もう、店にも行けないだろう。


忘れなきゃいけない。



あの後、悠嘉を送っていくのもかなりの沈黙だったし。

悠嘉の家まで30分ちょっとの道のりが4時間くらいかと思うほど長い時間だった。

行きはあんなに楽しくて短く感じたのにな。



どうせ、報われぬ恋だったんだ。

早く踏ん切りつけて再出発しなければ。


そう思っているけどため息ばかりだ。



何気なく携帯を開き、受信メールを開いた。

これは昨日悠嘉を送ってから届いたメール。


〔今日はありがとう。真斗と初めて一緒に遊べて楽しかったよ。真斗の気持ちもちょっとわかってたけど嬉しかった。でも・・ごめんね。また連絡するね。〕



ごめんね・・・か。



高値の花だったよな。
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