夜の女に恋をした
慎吾にはタクシーに乗ったと乗ってからメールで送った。



タクシーの中で思うこと、それは

最低だな、俺。


そして


悠嘉にやっぱり会いたい。


その2つだった。


未練タラタラだけど慎吾が俺を呼ぶって言ったのを悠嘉は知ってるはず。

嫌なら拒むだろう。

拒まなかったってことは・・・来てもいいってことだ。


プラス思考のまま俺は街に着いた。


慎吾に電話をかけると2コールくらいで声が聞こえた。



「お、着いた?さっき思い出したけどお前さ、今日えみちゃん家じゃなかった??」


このバカ。

悠嘉に聞こえてたらどうすんだよ。


「いや、何もなくなった。てかどこだよ。」


「じゃあモスの前来て。」


「わかった。」


そう言って電話を切り、モスに向かった。

モスまでは徒歩5分程。


さすが土曜日とだけあって人通りはハンパなく多い。



・・・・土曜日?


なんで悠嘉休みなんだろう?

土曜日は忙しいはずなのに。



そしてモスのところに行くとそこには悠嘉が立っていた。
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