夜の女に恋をした
「ヤれよ。」

耳元でボソッと言う。


俺は呆れた顔を隠せなかったと思う。

その顔で軽く慎吾を突き飛ばした。

それに笑う慎吾。

そのままさっきの席に戻って行った。


俺は悠嘉の荷物らしき紙袋を持った。

悠嘉もたくさん持っている。

どんだけ荷物運んできたんだろう。

1人で運んだだろうって量じゃない気がするけど・・・。


「じゃーね、慎吾くん。みなさんもありがとー!!バイバーイ。」


悠嘉が明るく慎吾に挨拶して俺に行こっ。って言ってきた。

俺は慎吾に挨拶もせず一緒に歩いた。


そして近くに止まっていたタクシーに乗って俺の家へ。


片付けて・・きてないけどいいかな・・・??


「悠嘉、大丈夫なの?」


「ん、大丈夫だよ。働きたくなくなっただけだから。」


そう言いながら嬉しそう。


やっぱり家出・・・じゃなくないか??
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