夜の女に恋をした
そしてそれからも少し飲み、明日も仕事ということで1時半くらいには解散になった。

みんなからプレゼントを貰い、お礼を言って俺は代行で香織ちゃんを送って行くことにした。

慎吾と真帆ちゃんはそれぞれ車で来ていたからそれぞれ代行で帰って行った。


「今日はホントありがとね。」


助手席に座った俺は後ろに座っている香織ちゃんに言った。

後ろを向いてないから表情は全くもって見えない。


「ううん、祝えてほんとよかった。いい1年になればいいね。」


そう言って少し笑う声が聞こえた。

代行の運転手もいるし、そんなに話も出来ない。

っていうか運転手がやたら俺に話しかけてくる。


今日誕生日だったんですか??とか仕事明日あるんですか??とか。


ま、別にどっちと話そうが俺はどっちでもいいんだけど香織ちゃんが少し寂しそうだった。


そして香織ちゃんの家に着いて彼女をおろした。


「今日はありがとう。またね。」


窓を開けて彼女に言うとマフラーを口元まで巻いた香織ちゃんは目を細くして笑いながら”またね。”と言った。


そして手を振り、俺は運転手に家を言って帰った。



家の中は真っ暗で相当寒くてすぐ電気を付けて温風ヒーターを付けた。


そして振り返って水でもと思い、冷蔵庫に向かうとテーブルの上に見たことのないものが置いてあることに気付いた。


なんだこれ??と思いながら置いてある紙袋に近づく。

中を見るとマルボロのタバコが3カートン入っていた。


俺は今タバコはクールに変えている。



家に自由に入れて・・・マルボロを吸ってると思っている・・・。


悠嘉しかいない。
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