夜の女に恋をした
わたしはあの頃、よくツバサと遊びに行くと言って出て行っていた。

でもホントは嘘。


本当はあの頃わたしは薬物依存症だった。

覚醒剤がないと生きていけない状態だった。

だから覚醒剤を手に入れに出かけていた。


でも・・・真斗と一緒に住むようになって彼にだけはバレたくないって思った。

薬物依存症だなんて絶対に知られたくなかった。



だから・・・克服したら戻ることを決めて彼の前から去った。

全然知らない土地に行ってそこのセクキャバの店の寮に入った。


でもこれが大きな間違いで彼が周りにいないって思うと辛くて薬物にもっと手を出すようになってしまった。


それを心配してくれたのはその店の黒服。

すぐに気付いて裏の顔が効く人から回復のための薬など貰ってくれたりした。


でもわたしは彼を裏切り何度もまた覚醒剤に手を出した。


でも彼の懸命の説得、そして諦めず回復させようとする熱い気持ちでわたしはもう覚醒剤に手を出すことが出来なくなった。

彼があまりにわたしのことを想ってくれていたから。

でもわたしは彼の想いには応えることが出来ない。


だからせめて・・・薬物だけでもと思った。



もう薬物に手を出すことはない。

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