昨日の空
今日は恐ろしく外が晴れた、きれいな空だった。
外はもうすっかり秋で、木漏れ日が差してる。きれいな空秋晴れってこういうのいうんだなと思った・・・・・・・・・・。
今日は授業が終わったらまっすぐ喫茶店のバイトに入った、いつもおなかがすいて買い食いするんだけど今日は違ってまっすぐバイトに入った。
マスターは相変わらず、競馬の新聞に夢中だった。競馬のことなんて真美にはさっぱりわからなかったけどただ馬が走る姿はとてもきれいだった。ただ、一度だけ昔父親に競馬場に連れて行かれたとき、あの雑踏というか独特のギャンブルの雰囲気になじめなかった覚えがあった。ただたまにマスターに頼んで馬券を買ってもらってはいた。
この間買った馬券が大当たりして10万入ってきた・・・・・・・・予想外。
何に使おうか、いろいろ迷ったけど結局ダイビングの本とウエットスーツを買うことにした。また来年の春ダイビングツアーだ、今度は海外がいいななんて考えていた。
どこにしようか、ぷーけっと、それともバリ・・・・ただお金がかかる。お金がかかるのでバイトにせいぜいせいを出さないと駄目だったのである。
馬券かあ、あれは親父さんたちがやる遊びだったと思っていたけどいつの間にかマスターの影響を受けてしまった。でも、競馬場に行くわけではないしいいかな馬券買ってきてもらうだけだから。乗馬は真美はしたことが何度かあった、あの馬の目がかわいくて、ただ真美の体調が悪いと馬もわかるみたいで機嫌が悪くなるときがあった。
お金、全然たまらないなあ・・・・・・・・・・・・・・溜まると使ってしまうからなんだよね。だからお金がたまらないんだ。もうひとつバイト探すにしても体がもたないし、しばらくはここのバイトだけをやる予定していた。いつものようにあのアールグレイの人はベンチに腰掛けて本を読んでいた、こうやって彼を遠くから眺めているのがすきだった。
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