昨日の空
夕食はスーパーでやすかったものを買ってそれで一人鍋をやろうと思った。「もう冬だしいいかあ」もうすぐクリスマスが近くなってきている、冬の足跡はもうそこまで来ているのだ。「なんか一人鍋って言うのも寂しいものがある」倫子さんの所に電話してみた、トゥルルル「はい」「こんにちは倫子さん?元気にしている?ねぇ今晩空いてるなら鍋やろうよ」「じゃあ私のはとこもいるから是非こちらにいらっしゃって下さいませんか」「はい」「お邪魔じゃないですか」「大丈夫ですよ」「どうぞ」真美は三人分の鍋の用意を持っていそいそと近くの倫子の古民家までいった。ギシッまた廊下を歩く足音が響き渡る。なんだか幽霊でもでそうだなあ。「こんにちは、お久しぶり」「といっても先週かあ」「今晩わはとこ紹介するね、こちらが真美さんこちらが私のはとこにあたるお兄さん」そこにはモデルかとみまもうくらいの美少年がいた。「はじめまして、真美といいます」「芸能界ではないけど私もモデルやっています」「そうですか、モデルさんやってるんだあ」どうりで綺麗だと思った。あか抜けているって言うか、洗練されているって言うか。「でも駆け出しですよ」「そうですか駆け出しなんですかどれくらい立つの仕事をしだして?」「かれこれ2週間くらいまだ駆け出しです。」そう言って、真美はモデルクラブの名刺を渡した。そこにはモデルクラブ雅専属モデル真美となっていた。
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