昨日の空
「覚えてます、映子さんのお友達でしょ?」「こちらスコットさん写真家なの」
「写真家なんですね」「私はモデルやってます」「じゃあ今度貴方の写真おとりしましょうね」そんな会話をしながらバーに向かった。バーでは何かあわただしく、店内の飾り付けが始まっていた。「なんの騒ぎ?」「ハロウインだよ」「ハロウインかあ」
「きれいだね、真美は電飾のかぼちゃに触った」「この日はお化けが出てお菓子をもらいに子供たちが来る日でね。」「へえ、ロシアにはそんなんなかった」「アメリカだけなの?」「いやほかの国にもあるんじゃないかな?」なんだかいつものバーの様子と違った。そっかハロウインが終わるともうすぐクリスマス、「映子よかったねクリスマス前に彼氏で来て」「まだ彼氏とかじゃないよ」「悪いでしょ彼に」
そういいながらも、真美そっちのけでバーの中で映子たちカップルはいちゃついていた。真美はマスターにいろいろ相談をしたかったこれからの進路これで本当にいいのか、自信がなかった。モデルという不安定な職業だし・・・・正直自信がない。
「マスターはどう思っている?」「僕は前のかみさんのところだし正直安心しているよ」「彼女の目には狂いが無いはずだから、真剣に仕事やればいいところまでいくってあの子はってこの間もここに来て話して言ったよ」「続けてみればいいんじゃない?」
「そうだね、とりあえずもう少し続けてみる」「続けていれば何か見えてくるものがあるかもしれないから」「そうだね、続けていればもっとやりたいと思うようになるかもしれない」
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