昨日の空

明日は、久しぶりに休みの日で一日何も予定がない、こういう日は夜遅くまでのめるのである。真美はハロウインのかぼちゃの電飾の前でマスターと話し込んでいた、これからの話、また元奥さんの話をしていた。いい加減酔いが回ったころマスターはピンクのシャンパンをお祭りだからといって抜いてくれた。「これ高いんでしょ？」「払えないよこんなん」「いいよ、これはおごりだから」「えっいいのおごりで」「うんいいよ」
「ラッキー」「ドンペリピンクなんてなかなかのめないよね」そういいながらシャンパングラスに口をつけた、ひりっとする感触と冷えたシャンパンの舌触りが最高だった。
ボトル半分くらいスコットさんと映子と真美で飲んでしまった。
「またこの間みたいに悪酔いするよ」「そう真美が映子をたしなめた」「そうだね、この間みたいな思いはもう絶対したくない」「気持ち悪かったもの」「翌日どうやってマンション帰ったかわからないし」「服、ゲロで汚れてたし」「最悪だった」
「無茶のみするからだよ映子」「そうだね」「無茶のみしたよねあの日は」
「雰囲気に酔ってしまったっていうか」「うんすごくいい雰囲気だったもんねあの会場、でも映子本当によかったねクリスマス前に彼氏できて」「まだ彼氏じゃないってば」「そうか」「うん」そういうたわいのない会話をしながら今度マスターに店のキャンペーンをするからキャンペーンガールになってくれないかと誘われた。
「いいですよ、ただギャラもらいますよちゃんと」「それはもちろんだよ」ｗｗ