昨日の空

「へえマスター覚えてくれてたんだ」「なんだかうれしい」「じゃあこの店引けたら、マンションまで車で迎えに行くから待っていて。大体時間は１２時ごろになるからランチ一緒に食べよう」でも真美はあこがれていたマスターに誘われてうれしかった。
少し眠ろう、バーを映子たちと出てマンションまで送ってもらってそれからマスターを家でうとうとしながら待っていた。眠い・・・すごく眠い・・・・・
気がついたらコタツの中で眠っていた。知らない間に眠ってた・・・・・・
疲れがたまってたんだ、気がつかなかった。
１１時半になった、身支度を整えてあのお気に入りの真っ赤なワンピースを着てマスターを待っていた。化粧もばっちりだし、夜更かしした割にはお肌もうるおってる。
ブッブー車のクラクションが響いた、マスターだ。バタン、黒いワーゲンゴルフにマスターは乗っていた。「どうぞ」まるで真美をお姫様かなんかのようにもてなした・・
「ありがとう」そういって、真美は車に乗り込んだ。「渋谷まで行こう、あそこなら若いこの服とか一杯売ってるし１０９に行くよ。」「真美ちゃんはどんなブランドがすき？」「うーん、モデルやりだしてからはカルチェとかシャネルとか好きになったけど」「あまり普段ブランドって買わないから良くわからないです」「何がいま一番ほしい？」「マスターの愛」「ふざけないで」「本気で話しているのに」「そっか」「愛はお金では買えないよ」「そうね愛はお金では買えない」そんなたわいのないことはなしながらマスターは、１０９まで飛ばし、パーキングに車を滑り込ませた。