お狐様と贄の私
「で?何しに来た?」そう聞かれ
「朝のお礼しにきたんですよ。
ずうずうしかったですか?」
そう答えると

一瞬利亞を見て「ふ~ん」
とそっぽを向いてしまった。

そのまま話を続けて
「何が良いですか?
 私ができることなら
 何でも良いですよ。」
そういうと
前を向いたまま

「考えておく」と
 簡潔に答えを出され

「そろそろ帰ったほうが
 良いんじゃねぇのか?
 門限五時だろ?」
「あっ、そうですね。
 では、また。」そう言うと
「ん、何時来ても良いから」

そう言われ笑みをこぼし「はい!」
と言えば頬を赤らめた
朱雀がいた。
どうしたんだろ?
そう思いながら歩を進め
歩き出した。

【家】

なんでも初めてって疲れるなぁ
そう思いながら
鞄を置くと携帯にメールが
一件届いていたようだ。
気付かなかったな~そう言いながら携帯を開くと、

送信者:母

今日は帰れ無いから
適当に
火には気をつけて

そう簡潔に書かれていて

ってことはいつも通りか・・・・
そう思いながら、
祠に昨日どおりにやり手を合わせた。

「何か疲れたからさっさと寝よ・・・・」
そう言いお風呂に入り夕食を食べ
寝床に着くといつもは
ゴロゴロしているのに数秒で寝てしまった。



明日どうなるかだなんて露知らずに・・・・。


第四夜 市立恐狐第一中学校 終
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